看護師の業務に申し送りがあります。勤務の交代時に次の勤務に入る看護師に患者さんの状態を正確に伝え、担当が代わっても同じケアが行えるようにするためです。この申し送りが苦手だという人は多く、毎回緊張してしまうという声があります。申し送りをスムーズに行うポイントを知り、緊張せずに申し送りができるようになりましょう。
申し送りのポイントは4つあります。1つ目は相手が知りたがっているのは何なのかを考えることです。自分が次の勤務者だと仮定し、患者さんに適切なケアを継続するためには何が必要なのかを考えればわかります。相手の立場になって考えることです。
2つ目はただ単に思いつくまま頭に浮かんだことをそのままダラダラと話すのを止めることです。短時間の中で情報を共有することが目的なので、これを心がけるようにしましょう。
3つ目は事前に伝えなければならないことをメモにまとめておきましょう。伝えなければならないことをまとめ、話す順番も決めておけば焦ることはありません。
4つ目ははっきりとテンポ良く話すことです。先輩たちにあれこれ突っ込まれるのを恐れて早口で話してしまったり、緊張のあまりおどおどして語尾がはっきりしなかったりするのは先輩に突っ込まれるのが目に見えています。
話すスピードは早すぎず、遅すぎずで歯切れ良くすることが大切です。つい「えっと」や「あの」などを多用する人がいますが、とても聞きづらく、大事なことが入ってこないと言われることになります。無駄な言葉を省けば、重要な事柄が際立ちます。